昨年あたりからよく見かけるようになった「ぶつかりおじさん」というワード。
筆者も駅でおじさんにぶつかられた経験があるので、けっこう気になっていました。
特に引っかかっていたのが「なぜぶつかってくるのか」ということです。
その考えられる理由やぶつかりおじさんの心理について筆者なりに考察してみました。
※もちろん筆者は、人にぶつかろうと思ってわざとぶつかったことは一度もありません。
ストレス発散
過度なストレスを抱えていて、それを誰かにぶつかることで発散しようとしているパターンです。
「人は不安や不満など多くのストレスを抱えるとキレやすくなる」というのを聞いたことがあります。
例えば、仕事やプライベートで上手くいっていない時は些細なことでイライラしたり、余裕のない時に思わぬことを言われるとイラっときたりということがありませんか?
もちろん、誰かに話したり、趣味の時間を満喫したりすることで多少なりともストレスは発散されるものですし、理性が働くので暴挙に出ることは無いわけですが、話し相手がいなかったりすると、ストレスがどんどん溜まっていき、それがとんでもない行動を起こす引き金にもなってしまうというわけです。
極端な例ですが、過去には社会からの孤立や閉塞感が要因となり大きな犯罪へと発展した人のケースもありますし、テレビのニュースなどで容疑者の情報が公開されると無職であることが多かったりします。
ぶつかりおじさんも、ストレスのはけ口がなく誰かに怒りの矛先を向けないと堪えられないような心理状態になっているのかもしれません。
短気→因縁
ぶつかりおじさんの性格が短気であるというパターンです。
知らないうちに勝手に因縁をつけられていた、という可能性も無くは無いのかなぁと。
例えば、学生時代に、「ガンをつけた・つけてない」ということでいざこざになったりしませんでしたか?(最近は無いかもですが・・・)
それに似たことが大人になっても起こり得るのかなぁと想像しました。
例えば、通勤で毎日同じ時間に電車に乗ろうと思えば、同じ時間に駅に向かうかと思います。歩きスマホをしていてぶつかりそうになったのに謝らなかったとか、ホームで電車を待っている時の立ち居振る舞いが気に食わないとか、電車内での過ごし方が気に食わないとか、そういう人からするとなんでも因縁になりそうな気がしてきます。
無神経
ぶつかりおじさんが、人にぶつかっても何とも思わない人であるというパターンです。
人にぶつかったものの、「自分は真っ直ぐ歩いていただけ、相手がぶつからないように避けなかったのが悪い」と思ってしまう人もいるのではないかと。
これは故意にぶつかるという類ではないので、上記2つの理由とは毛色が異なりますが、ぶつかられた側はおじさんが「故意であったか、なかったか」を判断することが難しい場合もあります。
故意ではなく、ただただ、おじさんが無神経だったという可能性もあるかもしれません。
ぶつかりおじさんだけじゃない!舌打ちおじさんもいる!
筆者は、以前から舌打ちをするおじさんも気になっていました。
以前、深夜に細い道を歩いていた時、後ろからくる早歩きのおじさんを先に行かせようとしたら顔を覗き込まれて、あからさまに舌打ちをされたことがあるんです。
当時、筆者はこの行為の意味がわからなかったのですが、実はぶつかりおじさんと心理状態が非常に似ているんじゃないかと。
“舌打ちおじさん”は、深夜で仕事帰りということもあり、ストレスの限界に達している状態だったのかもしれません。
“舌打ちおじさん”は、筆者に道を譲られたのが気に入られなくて、舌打ちをしたのかなぁと今になると思います。本当に些細なことですが、それでもイラっときたんだと思います。
このように、きっと、ストレスのはけ口として、ぶつかる以外の行為をしているおじさんもいるはずです。
“ぶつかる”というのは行為のほんの一例に過ぎないのかもしれません。